2013年2月19日火曜日

マレーシア:ティオマン島 島を疾走!


※いつも読んでくれているみなさん。
どうもありがとうございます。
FBのコメントとか「いいね」とか励みになっています。
Wi-Fi環境がいつもあるとは限らないので、
不定期の書き込みになりますが、
これからもなるべくコンスタントにアップしていくので、
楽しみにしていて下さい。


あちん


(昨日、描いた星空とヤシの絵。
久しぶりにたくさんの星を見た。
星がたくさん見えるってことは高純度の夜があるってことだね)


ティオマン島二日目。
レンタサイクルをした。450円。
移動範囲が広がるっていうのは痛快だ。
チャリを漕ぐ、漕ぐ漕ぐ漕ぐ!
大腿の力がペダルに伝わって、チャリは島の細い道をぐんぐん進む。

道は至ってシンプルで、様々な集落が一本の道で繋がれている。
つまり前に行くか後ろに行くかしかない。
その一本の道の脇にすべての商店やレストランが軒を連ねている。
この道を行けば島のほとんどの人々に出会えるわけだ。

マリンパークでは救命胴衣をつけた人々が水中で魚にエサをやっている。
そこに魚が群がっている。
ムスリムの若い女の子は救命胴衣をつけて、Tシャツと長ズボンで泳ぐ。
キャーキャーいいながら船着き場から飛び降りてる。

マリンパークから2km程行ったところに島の町場がある。
学校や空港がある。
町場といっても、人口3000人程の島の町場は素朴だ。
夜遊びするような場所もない。
酒もほとんど見かけない。
若者の遊びといえば海で泳ぐか、バイクに乗るかくらいだ。
この島では12,3才くらいの少年たちがバイクを乗り回す。
家族のホテル経営などを手伝っている。
学校にもバイクで行く。
これほどのバイク社会で、チャリをかっ飛ばしてるのは俺くらいだ。
バイクの少年たちが横目で俺をちらちら見ながら追い越していく。
ニヤニヤしてるのが分かる。

そんな町場も通り過ぎる。
行けるところまで行くんだ。



しばらく行くとまっすぐ延びる坂があった。
うんとこせ。登る。
上りきると道が二つに分かれていた。
一つは丘を下る道。もう一つは山を登っていく道。
あれ、一本道じゃなかったっけ?
まあいい。行き先は決めていないんだから、登ってみよう。

険しい坂道。それを登りきる。さらに険しい坂が続く。
試練が継ぎ足されていく。
自転車を押す足が重い。
あっという間にTシャツは汗でびしょびしょになり、息はあがる。
「この急な坂、高尾山の天狗だってうんざりするよ。・・・」
無駄なことを考えるゆとりはまだある。

(登り始めた頃に撮った写真)

登り始めて1時間半。ようやく頂上に着いた。
何もない。景色も見えない。
車を停めるスペースがあるだけで、道は続いて下っていく。
地図で見たら島の北と南を結ぶ道だった。

少しがっかりした。
でも、やりきったからいいや。
来た道を戻る。
急な上り坂は今、急な下り坂。
ブレーキを思いっきり握りしめて下った。
これを離したら死ぬ。



もとの分かれ道に出ると、今度はもう一つの道を進んだ。
すぐにリゾートに出た。
リゾートといっても、星がつく程ではない。
一泊2000円〜6000円くらいで泊まれる。
今回の旅でも奮発すれば手が届く範囲だ。

警備員に入れてくれるように頼む。
すんなり入れてもらえた。
中ですれ違うのは圧倒的に白人が多い。
地元の人は見かけない。
ゴルフ場、プール、レストラン、カフェ、ゲームセンターなど、とてつもなく広い敷地にあらゆる施設がある。
芝も綺麗に手入れされていて、ほどよい間隔でヤシが生えている。


(リゾートの庭で体調60cmくらいの大トカゲを見た! 
地元の人の話だと島には2mくらいのもいるらしい。)

ビーチに行ってみた。
はかってなのか、そのビーチからは岩場の陰に隠れて他の集落が見えない。
広い海と青々しいジャングルだけが視界に広がる。
素晴らしい景観だ。

でも、島でも数える程の景色が広がるエリアに地元の人がいない。
なんか変だ。
これほどの資源がこの島で生まれ育った彼らの手元にない。

トイレが流れず、蟻が壁を這う安宿街からリゾートにくると、それぞれのエリアの生活レベルの違いを目の当たりにする。
「貧乏旅行」なんて言ってるけど、けっきょく自分も海外旅行できる「金持ち日本人」
そう思うと窮屈に感じてしまった。


リゾートを出ると、チャリのペダルを漕ぎまくった。
マリンパークで魚と戯れよう。



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