2013年2月6日水曜日

さあ、冒険の始まり



(出発前日の虹、縁起が良い!)

去年の7月頃からの夢がついに叶うときがきた。
アジア放浪。
しかし、もともと気が小さいので、出発の数日前から不安ばかりがよぎって落ち着かない。
出発当日も「こんなときあんなとき」に備えて、荷物が増えていく。
家を出た時も、忘れ物をしていないか心配でたまらなかった。
前日に準備したときよりも荷物がずんと重くなった。
パソコンの重さだ。
「テクノロジー」は旅人のリュックの中では「コレステロール」になる。
18kgの荷物とギターをもって羽田を目指す。
貧乏旅はすでに始まっている。
リムジンバスなどもちろん使わない。
電車を乗り継いでいく。

フライトのチェックインはネットですませておいた。
時間ギリギリだったので、飛行機に乗るまでせわしなかった。
カウンターで荷物を預け、出国ゲートをくぐり、飛行機のシートに座る。
座席に座ってふ〜っと息を吐く。
俺は通路側をとっていて、何となく窓の方を見た。
視界に移ったのは窓の外の景色ではなく、隣に座っていた美しいヨーロピアンの山ガールだった。
これだけ綺麗だと、話しかけるのにちょっと怖じ気づく。


(エアアジアのCAさん、ユニフォームは悩殺的な赤)

エアアジアはその安さが魅力だ。
しかしシートは身長183cmの俺には狭い。
通路側の席にして正解だった。
通路に足を伸ばしてくつろぐ。
予定よりも10分早くテイクオフするというアナウンスが流れた。
時刻になると飛行機はポート内を進む。
機体はやがて滑走路の直線の端で停止した。
ぐお〜〜〜〜っというエンジンの重低音が響く。
ブレーキが解除されて、機体はまっすぐ進みだした。
どんどん加速する、背中とシートが張り付く。
窓の外の水平線が傾いた。

冒険が始まった。

0 件のコメント:

コメントを投稿